ケルト人 （The Celts)とは…
ヨーロッパの最も古い先住民族。最盛期にはヨーロッパ全土に広く分布したようですが、古くは南ドイツ地方に生じたと言うことくらいで、起源は未だによくわかっていません。現代の分類ではインド−ヨーロッパ語族系と言うことになっていますが、彼らは記録を残さなかったことから、同時代の周辺民族が残した記録を元に推量するしかないのです。現在も残るケルトの神話の類は元々口伝であり、言語学的証拠によれば７世紀以降に書きとどめられたものだそうです。
ケルト人の国は、いくつもの部族が共通の文化、共通の言語によって緩く結びついた集団 (*1) といったものでしたから、いくつもの国々が隣り合うようにして沢山の王様が競い合っていたようです。
ケルトの世界は競い合いの文化であったようです。競争し、特に命がけの戦いを通して、強く勝った者が尊敬されました。戦いこそが何よりも彼らの文化の根元を為していたのです。
その結果、鉄を用いた武器や武具は神聖なものされ、特に聖剣エクスカリバーのように名前を付けられて特別なものとされる武器もありました。しかしこれらの武器はその使用者とペアで初めて威力を発揮します。誉れ高い勇者が命を落とすと、その武器も一緒に葬られました。
こうした戦いの逸話が口伝により伝承され、更に魔法、妖精、幻獣などが折り重なって、コンピュータゲームの世界にうってつけの神話の世界が出来上がってゆきます。